本当に必要なものは英語力ではなく、「物事を簡潔に伝える力」。

こんにちは!

ルワンダは今日は「ウムガンダ」の日です。

なんだそれと思った方。
簡潔に言うと、毎月末の土曜日に、自分たちの暮らす街を綺麗に保つためにみんなで掃除をしよう!という取り組みです。

そのため、月末の土曜日の午前中はほとんどのお店が閉まっています。

ルワンダの街がよく綺麗と言われる理由の一つがこのウムガンダなのかもしれないですね!

 

さて、今回は、「語学」について私の考えを書きたいと思います。

海外で生活する上で一番大切なものは何か。

 

英語力。
そう答える人は多いのではないでしょうか。

私もそう思ってました。
間違いではないと思います。

実際に、カナダに留学していたときは、英語力の重要性を痛感しました。
愛嬌が良ければ、一生懸命話そうとしていれば、友達は出来ます。
ただ、それは私には表面上の付き合いに感じました。

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楽しかったし大事なお友達はできたよ!!



せっかく世界中の人と意見交換ができる貴重な機会なのに、自分の語学力のせいでそれができない・・・。
何度も悔しい思いをしたし、ふがいない自分に涙を流したこともありました。

なので、留学後もインドで英語を使ってインターンをしたり、帰国後もオンライン英会話を続けたり、英語力を上げる努力はしていました。

そうして自分の英語に少しづつ自信がついてきたころ、私はルワンダにやってきました。

ルワンダ公用語は現地語のキニアルワンダ語と英語、フランス語です。
なので英語ができれば大丈夫だろう、そう思っていました。

ところがどうでしょう。

たしかに彼らは英語を知っています。
しかし、お世辞にも流暢とは言えません。

ちなみにルワンダでは、20数年前に、それまでのフランス教育から英語教育へと変わりました。なので、それ以前に教育を受けてきた人は、英語を全く知りません。

驚愕したことは、英語で教育を受けてきたはずの世代の人々も、(もちろん個人差はありますが)英語が流暢というわけではなかったのです。

ただ、先ほど書いたように彼らは英語を知っているので、喋れないわけではありません。
単純な言い回ししか知らないのです。

そんな環境で、英語で仕事をするとなったときに、大切なことは何か。

私が常に意識していることは、「自分の伝えたいことをいかに簡潔に単純な言い回しで伝えられるか。」ということです。

日本語の特質上、私たちはわざと遠回りな言い回しをしたり、一回に一つ以上の伝えたいことを伝えようとします。

普段使う日本語をそのまま英語に訳すと非常に伝わりにくい文章になってしまうのです。

相手がネイティブだったら理解してくれるかもしれません。
しかし、お互いにノンネイティブが英語でコミュニケーションを取るとき、この意識が非常に大事だと感じています。

また、難しい単語も使わないようにしています。

カナダや日本で英語を勉強していたころ、単語帳のすみっこの単語まで一生懸命覚えたけれど、それらは私の頭から吹っ飛んでしまいました。

帰国したら一からやり直しですね・・・(笑)

単語や熟語一つで完結するはずの事柄を、簡単な英語かつ簡潔な文章で伝えようとするのは意外と難しいです。なので、私にとってもトレーニングになっています。

例えば、この間あったのが、「悪口を言う」というセンテンス。
英語では、Speak ill of ~ という熟語を使えば一発で伝わります。

ただ、彼らはそんな熟語知りません。
どうやったら上手に説明できるか、パッとは思いつかず、speak someone's bad pointとか言ってましたね・・・(苦笑)

もう一度言っておきますが、私よりも断然流暢に英語を操るルワンダ人もたくさんいます。

この経験を通じて私が学んだことは、表題の通り、
本当に必要なものは英語力ではなく、「物事を簡潔に伝える力」です。
あくまでもルワンダの場合ですが。

自分の言いたいことをいかにわかりやすく簡潔にまとめて、
それらをいかに簡単な言葉で伝えるか。

慣れないと簡単そうで難しいです。

どんな場面で英語を使いたいか、誰に対して英語を使いたいかによって、勉強方法は変わってくるんだなと気付きました。

途上国で暮らしてみないと気付けないことなのではないかな~。

おまけですが、ルワンダ人は特にライティングができません。
メッセージのやり取りすると暗号解読みたいになります。

なぜかtodayがto dayになっていたり、(これくらいはまだ許容範囲ですかね。)
firstがfastになっていたり・・・。(それもう、意味の違う単語だよ。)

He/She、him/herの4つをごちゃまぜに使うので、もう登場人物が何人なのか、誰のことを言っているのかわけわからなかったり・・・。

現地語を習得すればそれで済む話なのかもしれませんが、
ルワンダ人に呆れられるほど私はキニアルワンダ語ができません。
(学ぶ努力はしているのですが、本当に覚えられないのです。)

なので今は、私はルワンダ語、彼らは英語(たまに日本語)を一緒に勉強しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!