生きる強さ
こんにちは!
久しぶりのブログです。
実は2月下旬に日本に帰国していました。
もうこのブログも閉鎖しようかなと思っていたけれど、
縁あって引き続きアフリカには関わることになりそうなので、
マイペースに更新したいと思います。
今日から新学期。
私の同期はみんな晴れて社会人です。
初日から在宅勤務など、いろいろ大変そうですが、一足早く社会に出た友人の様子を見ていると、なんだか置いて行かれたような気がして寂しくなります。
休学を決めたのは私なのに。
みんなが着々と新たな道を歩んでいく中、自分はどうなるのだろうか不安に押しつぶされそうです。
けれど同時に、私は恵まれた環境にいるから不安を感じる余裕があるんだ。
そう思います。
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さかのぼること約2週間前。
アフリカ・ルワンダでは初めての新型コロナウイルス感染者が発見されました。
数日後、政府は空港を一か月間閉鎖することを発表。
ルワンダは「鎖国」に踏み切ったのです。
ウイルスを入れない/外に出さないというルワンダ政府の強い意志の表れだと思います。この決断と行動の速さには本当に驚きました。
そしてさらに数日後、2週間のロックダウンが発表。
公共交通機関は全て停止、就業も必要不可欠な場合のみとなりました。
医療へのアクセスが乏しく、アクセスできたとしても医師のレベルが低いこの国。
大使館から来たこのメールから、その実態がわかると思います。
感染者を爆発的に増やさないためには、このような思い切った行動が必要なことは重々承知しています。
けれど、同時に、日々の収入で生計を立てている人も多くいるのです。当然、そういう人は銀行口座も持っていないし、貯金なんてありません。
そんな彼らにとって命の綱である、日々の収入が突然、2週間もストップしてしまったら彼らはどのように生きていくのだろうか。
不安になりました。
私の彼もその一人です。
家族がケニアにいるため、家族の助けを得ることはできません。
自分の力でキャッシュを生み出さなければならない。
けれど、仕事に行くためのバスは止まっている。
3時間も4時間もかけて警察の検問を潜り抜けながら歩いて仕事に行かなければならない。
警察の指示に従わなかったために射殺されたというニュースもありました。
そんな中、彼が毎日歩いて仕事に行くことは非常に心配でした。
Whatsappの「online」の表示を何度も何度も確認して、ただひたすら今日も彼が無事に仕事に行ってお家に帰ってこられますように。そう願っていました。
遠くにいる私ができることはそれくらいでした。
一体いつまでこれが続くのだろうか。
そう思っていた矢先、彼から従業員の仲間とオフィスの近くに引っ越すことを決めたと連絡が入りました。仕事を続けるために、夜通し家を探したそうです。
彼らの生きる力は本当に強い。
そう思いました。
日本に比べたら、ずっとずっと選択肢が少ない生活です。
けれどその分、日々を生きるのに一生懸命で、みんなで何とかして乗り越えようという気持ちは私たちよりもずっと強くて。
文句を言う前に、自分達ができるベストを考える。
そんな彼らの強くまっすぐな生き方に、勇気をもらったのは私のほうでした。
日本では
「外出自粛だから出かけていいでしょ。」
「政府はやることが遅い。」
とどこか他責にしている人が多いような気がしています。
けれど今こそ、周囲の人を思いやって自分のできることを粛々とこなす。
そういう「思いやり」が求められているのではないでしょうか。
今、世界中が大きな混乱と不安に包まれていることと思います。
それは日本も同じで、暗いニュースが続き、外出できず、ストレスが溜まっている人も多くいるでしょう。もちろん私もその一人です。
学校はどうなるのか。
就職活動はどうなるのか。
日本の経済はどうなるのか。
いつになったら終息するのだろうか。そもそも終息って何を意味するのだろうか。
考えても考えても答えは出なくて、コロナなんてなければ。
一日に何度もそう思います。
けれど現状に文句を言ったってなにも変わらない。
他人を批判したってなにも変わらない。
様々な人が様々な形で、日本のために国民のために頑張っています。
どんな選択が最良かなんて今はわからないけれど、わかっていることは家にいることで感染拡大を抑えられること。
アフリカは現在、ほとんどの国が国境を閉鎖しています。
ルワンダの隣国、ウガンダやケニアでも外出自粛に従わなかった国民が殺されたり、仕事を失った人が外国人を攻撃したりといったニュースが入ってきて、さらなる治安の悪化が懸念されます。
心配で心配で仕方がないけれど、私にできることはただ無事を祈ることだけです。
世界に一日でも早く平和が訪れますように。
最後まで読んで頂きありがとうございました。